Googleは、一部の検索クエリに限定した大幅なアルゴリズムを更新しました。
変更内容はすでにご存知の方も多いかと思われますが、医療・健康に関する検索結果についてのもので、その影響は該当する検索結果の約60%にも及ぶとのこと。
こういった大きな更新と言えば、2017年初頭に上位表示を目的とする質の低いページの順位を下げるといった大幅な変動がありましたが、今回もまた医療・健康に関する検索結果に対する大規模な変動となりました。
結果としては未だ検索順位は落ち着いてはいないようですが、多くのアフィリエイトサイトが影響を受け、順位が下がっているようです。
個人的には権威ある方のコンテンツのみ表示される検索結果がはたして本当にユーザーのためなのでしょうか?と思います。(専門的なものだけではなく、体験談も知りたい…など)
しかし、一方で質の低い信憑性の低いコンテンツが検索順位を下げるという意味では良かったのではないかとも思います。
ということで、今回はGoogleの医療・健康に関するアルゴリズムについて個人的主観も交えてお話したいと思います。
医療や健康に関連する検索結果の改善について
今年の大きなニュースのひとつに下記の事実チェック機能の導入が記憶に新しいかと思います。
しかし今回は、このような事実チェックうんぬんというわけではなく、オーサーランクにも似た権威ある方のコンテンツを優先させる…または、一般の方が書いたコンテンツの検索順位を下げるといった印象のアルゴリズム更新でした。
このアップデートに対する影響は意外と大きく、そういったジャンルでのアフィリエイトサイトがいかに多かったのかが浮き彫りになったとも思いましたね。
今回のアップデートの目的について
今回の医療・健康に関するアップデートの目的とは、やはり専門性の高いコンテンツが上位表示されることによって検索ユーザーの満足度の向上が考えられるかと思われますが、実際には単純にアフィリエイトサイトを狙い撃ちしているようにも見えます。
それはアフィリエイトサイトというか…このジャンルのコンテンツは報酬に繋がるキーワードが多いため、そういった傾向に見られるんでしょうけど、内容が内容なだけ高い質が求められるのは当然だと思いますよね。
この分野のコンテンツは閲覧したユーザーがその情報を信じて行動することが想像できますからね。。安易な情報を上位表示しておくわけにはいかないことは誰もが思うところでしょう。
こう考えると一部のジャンルの検索結果には特別にオーサーランクを元にランキングしても良いような気も個人的にはします。
ただ、個人で質の高いコンテンツを発信しているような場合も十分考えられますからね…難しいところではあります。
または先ほどの事実チェックを導入したら良いような気もします。
アップデートの内容について
今回のアップデートの内容は信憑性の高い情報を上位化させるというものですが、それは下記にもあるように専門家や医療機関などから発信される情報を優先させるというものでした。
この変更は、医療や健康に関する検索結果の改善を意図したもので、例えば医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高く有益な情報が上位に表示されやすくなります。
引用:Google ウェブマスター向け公式ブログ: 医療や健康に関連する検索結果の改善について
しかし、こういったアップデートの裏では体験談に関する生の声を拾いにくくなった…といったユーザーからの意見もあるように、まだ調整が入ると予想されます。
Googleは何を基準にしているのか?
また、このGoogleのウェブマスター向け公式ブログによれば、検索結果の改善を意図したアップデートという公表の他には、医療関係者に向けられたヒントとも捉えられるメッセージが記載されています。
それは、専門性のあるサイトに対して、一般ユーザーが普段検索しているワードを使用することによって検索結果にも表示されやすくなるということでした。
ということは、いくら専門性の高いサイトであっても専門用語などの普段ユーザーが使用しないと思われる単語でコンテンツを作っていると、結果クローラーがうまく理解できないのでは?と思われます。
このことから、個人的には専門性の高いサイトを上位表示させるのではなく、なんらかのアルゴリズムによって質の低いコンテンツはもちろん、信憑性に乏しいページが下げられた印象です。
やはりキーワードあっての検索順位なんだな…と感じられます。キーワードがなくても提案型の検索結果にはまだほど遠い印象ではあります。
実際にそういったキーワードで検索してみると、やはり医師監修や院長自ら執筆したことが記載されたコンテンツが上位表示を占めていました。
上位表示させるために必要なこととは?
よって、今後こういったテーマのサイトで上位表示させるためには高い専門性が求められると予想されます。
サイトの質ももちろん求められるため、コンテンツ作りがさらに難しくなるのではないでしょうか?(もちろん今回影響のあった検索ジャンルに限ります。)
そこに文字数やキーワード出現率はほぼ関係なくなり、いくら質の高いコンテンツを作っても専門性がなければ上位表示は難しいかもしれません。
今回のアップデートに関して調べてみると、どうやら複合キーワードに関しても影響があるようなので、ニッチなワードであれば問題ないというわけでもなさそうです。
そして、この“アルゴリズムに引っかかるロジック”については非常に興味深いところではありますね。
専門性が低いと思われる何らかの“数値”はどこで判断するのでしょうか?
逆にそこがわかれば対策のしようもあるかと思われます。しかし、どっちにしても高い専門知識は必要になるでしょうね。(「医師監修」と記載することで避けられるとは思えませんし。。)
ちなみにこのアップデートは日本独自のもののようで、あくまで「健康・医療」に関する検索クエリに対する更新のようですね。
今のところ、他のジャンルではほぼ影響はないようです。
まとめ
ということで、今回はGoogleの「医療や健康に関連する検索結果の改善」について個人的な意見も交えてお話してきましたが、このアップデートが落ち着く頃には専門性の高いサイト以外にもしっかりと作り込まれたサイトでも上位表示されるのではないかと思われます。(ちゃんと調整されれば)
しかし、下記のような記事にもあるように、まさに検索がなくなる時も来るのかもしれません。そうなった時にも別の集客からの需要に対応できるだけのコンテンツをしっかりと作り込んでおくことが大切なのでしょうね。
どちらにしても、今後はより一層コンテンツの質と専門性が求められるのは間違いなさそうです。